我が家は数年以内に、今住んでいる中古戸建から住み替える可能性があります。
次に家を建てるなら今より快適な家にしたい。
これは間違いないんですが、最近家づくりについて調べていると、ZEH、ZEH水準、GX志向型住宅、GX ZEH……と似たような言葉が大量に出てきます。
正直、最初は全然違いが分かりませんでした。
ZEHについても、
「なんか太陽光を載せた省エネ住宅でしょ?」
くらいの認識です。
ただ、我が家の場合はちょっと真面目に調べた方がよさそうな理由があります。
今住んでいる家は築年数の経った中古戸建で、とにかく断熱性能がイマイチです。
夏は暑いし冬は寒い。冷暖房をかなり使う時期には、電気やガスなどを合わせた光熱費が月5万円近くになることもあります。
これが地味に痛い。
じゃあ次の家はZEHにすればいいのか。
断熱性能をもっと上げればいいのか。
太陽光と蓄電池まで付ければ得なのか。
そもそも、そこまでやって建築費が高くなったら意味がないんじゃないか。
このあたりが全然分からなかったので、次の家づくりに向けて一度整理してみることにしました。
我が家が知りたいのは「ZEHにした方がいいか」よりも、「住宅性能に追加でお金をかけた場合、快適性や光熱費を含めて納得できるのか」です。
そもそもZEHって何?
ZEH(ゼッチ)は「Net Zero Energy House」の略です。
ざっくり言えば、
- 家の断熱性能を高くする
- 省エネ性能の高い設備を使う
- それでも使うエネルギーを太陽光発電などでつくる
という考え方の住宅です。
最終的に、年間の一次エネルギー消費量の収支を実質ゼロ以下にすることを目指します。
ここで自分が最初に勘違いしていたのが、
「ZEH=太陽光発電を載せた家」
ではないということ。
太陽光で電気をつくる前に、まず断熱や設備で「家が使うエネルギー自体を減らす」というのが重要なんですね。
ただ、我が家が建てる頃には「GX ZEH」が出てくる
ここが今回調べていて一番ややこしかったところです。
我が家が実際に家を建てるのは、早くても2027年以降になる見込みです。
そして2027年度からは、現在のZEHより高い性能を求める新しい「GX ZEH」の定義が適用される予定になっています。
GX ZEHでは、断熱等性能等級6の水準や、再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量を基準から35%以上削減することなど、現在より高い省エネ性能が求められます。
さらに、太陽光などでつくった電気を自宅で有効に使う考え方も強くなり、HEMS(家庭のエネルギーを管理するシステム)や蓄電池なども重要になってきます。
つまり、今ZEHについて調べても、我が家が建てる頃には住宅会社から
「ZEHにしますか?」
ではなく、
「GX ZEHまで狙いますか?」
と聞かれている可能性があります。
なので、この記事では2026年現在の補助金額だけを見て「ZEHがお得」と判断しないことにしました。
そもそも新築住宅の「普通の性能」も上がっている
もう一つ気になったのがこれです。
「ZEHが高性能なのは分かった。でも今の新築住宅って、普通に建てても昔よりかなり性能いいんじゃないの?」
という疑問です。
調べてみると、2025年4月から原則すべての新築住宅で省エネ基準への適合が義務化されています。
さらに国は、遅くとも2030年までに省エネ基準をZEH水準まで引き上げる方針です。
ということは、我が家が家を建てる時期によっては「ZEH水準」が特別な高性能住宅というより、かなり当たり前の性能になっている可能性があります。
ここはかなり重要だと思っています。
今の家が寒いからといって、
「とにかく一番高い断熱性能にしよう」
と考える必要があるのかはまだ分かりません。
今の新築住宅の標準仕様でも十分なのか。
断熱等級6まで上げる価値があるのか。
さらにその上を目指す意味があるのか。
これは住宅会社を比較するときに、標準仕様と追加費用を見ながら考えたいところです。
我が家が住宅性能を気にする一番の理由は光熱費
環境のためというのももちろん大事なんですが、我が家の場合はもっと現実的です。
光熱費です。
今の家は断熱性能が低く、夏と冬はエアコンをかなり使います。
時期によっては光熱費が月5万円近くになることもあります。
年間で考えるとなかなかの金額です。
だから次の家で、
- 断熱性能を上げる
- 高効率なエアコンや給湯器を使う
- 太陽光発電を載せる
- 必要なら蓄電池も入れる
ことで光熱費を大きく下げられるなら、多少建築費が上がっても検討する価値はあると思っています。
ただし「光熱費が安くなるから高性能住宅にしましょう」だけでは決めたくありません。
例えば住宅性能を上げるために200万円余計にかかって、年間5万円しか光熱費が下がらないなら、単純計算では40年です。
逆に100万円追加して年間10万円変わるなら10年。
もちろん断熱性能は光熱費だけではなく、暑さ寒さや結露など住み心地にも関係するので、単純な回収年数だけで判断するものでもないと思います。
それでも、追加費用がどのくらいで、その結果どのくらい光熱費が変わるのかは知ったうえで決めたいです。
- 標準仕様の断熱性能はどのくらいか
- 断熱等級6などへ上げるといくら追加になるのか
- その差で冷暖房費がどのくらい変わるのか
- 太陽光を載せた場合の設置費用と年間発電量
- 蓄電池を追加した場合の費用
- 利用できる補助金
- メンテナンスまで含めたトータルコスト
このあたりを住宅会社ごとに聞いて比較してみたいと思っています。
太陽光発電は「価格次第」が今のところの結論
太陽光発電については、今のところ「絶対付けたい」とも「いらない」とも思っていません。
価格次第です。
2026年度の住宅用太陽光発電(10kW未満)のFITでは、初期投資支援スキームとして最初の4年間が24円/kWh、5~10年目が8.3円/kWhとなっています。
ただ、我が家が建てるのは2027年以降。
その時点の制度がどうなっているかは、実際に建てるときに確認する必要があります。
それに売電価格だけでなく、自宅で発電した電気を自分たちでどれだけ使えるかも重要になってきそうです。
さらに個人的に気になっているのが、太陽光パネルの故障や破損。
最近は雹のニュースを見ることもあるので、
「雹でパネルが割れたらどうなるんだろう?」
というのも気になっています。
太陽光パネルが雹などで破損した場合、火災保険で補償されるケースもあるようですが、これは保険の契約内容や設備の扱いによって変わります。
太陽光を採用するなら、メーカー保証だけでなく、自分たちが加入する火災保険でどこまで補償されるのかも確認したいところです。
単純に、
「年間○万円発電するからお得ですよ」
だけで決めるのはちょっと怖いです。
設置費用、補助金、自家消費、売電、将来の修理費。
ここまで含めて考えて、それでも現実的な期間で元が取れそうなら付けたい、というのが今の考えです。
神奈川県や横浜市にも太陽光・蓄電池の支援はある
これは家を建てる年に改めて調べる必要がありますが、現在住んでいる神奈川県では太陽光や蓄電池への支援制度があります。
2026年度の神奈川県の制度では、対象となる太陽光発電と蓄電池を一緒に導入する場合、太陽光発電設備は1kWあたり7万円、蓄電池は1台あたり15万円が補助対象になっています。
横浜市にも家庭向けの「横浜グリーンエネルギーパートナーシップ(YGrEP)」があり、2026年度は対象となる設備の導入を支援する制度があります。
こういう制度をうまく使えるなら、設備の回収期間はかなり変わりそうです。
一方で、神奈川県の2026年度補助は予算到達により受付終了となっています。
「補助金があるから付けよう」と考えていても、自分たちが建てるタイミングで使えるとは限らないわけです。
我が家が建てるのは2027年以降の予定なので、ここで紹介している補助金や売電価格はあくまで2026年度の参考情報です。実際の家づくりでは、その時点の国・神奈川県・横浜市の制度を改めて確認します。
蓄電池はさらに悩む
蓄電池についても、今のところ「絶対欲しい設備」ではありません。
ただ、災害時に電気を使えるという安心感には魅力を感じます。
太陽光で昼間につくった電気を貯めて夜に使えるなら、自家消費率を高めるという意味でも理屈は分かります。
問題は価格です。
太陽光だけなら元が取れるとしても、蓄電池まで入れたらどうなのか。
災害対策としてどこまでお金を払うか。
このあたりはまだ答えが出ていません。
しかも2027年度から適用予定のGX ZEHでは、従来以上に自家消費を重視した仕組みになります。
なので家を建てる頃には、蓄電池が今より一般的な設備になっていたり、価格や補助制度が変わっていたりする可能性もあります。
今の価格だけを見て「蓄電池はいらない」と決めるのも早そうです。
「ZEHにするか」より断熱性能をちゃんと比較したい
ここまで調べて、自分の中では少し考え方が変わりました。
最初は、
「ZEHって必要なの?」
を知りたかったんですが、今はそれより、
「自分たちの家には、どこまでの住宅性能が必要なんだろう?」
の方が気になっています。
ZEHという名前を取ること自体が目的ではありません。
例えばZEHの条件を満たしていても、自分たちが期待するほど光熱費が下がらなかったら意味がない。
逆にZEHという言葉にこだわらなくても、断熱性能が高くて冬暖かく、夏涼しく、光熱費も抑えられるなら十分満足できるかもしれません。
今住んでいる家で一番後悔しているのは、まさに断熱です。
冬に寒い。
夏に暑い。
冷暖房を使えば光熱費が上がる。
次の家ではここを繰り返したくありません。
だから住宅会社を選ぶときは、
「ZEH対応できますか?」
だけではなく、
- 標準の断熱等級はいくつですか?
- UA値はどのくらいですか?
- 断熱等級6にすると追加でいくらですか?
- この仕様で年間の冷暖房費はどのくらいを想定していますか?
といったところまで聞いてみたいと思っています。
今のところ「ZEHにする」とは決めていない
いろいろ調べましたが、今のところ我が家は
「次の家は絶対ZEH!」
とは決めていません。
そもそも実際に建てるのは2027年以降なので、その頃にはGX ZEHが始まっていて、補助金や設備価格も今とは変わっている可能性があります。
ただ、住宅性能にはちゃんとお金をかけたいと思うようになりました。
今の家で光熱費が高いこともありますし、せっかく新しく家を建てるなら「冬寒い、夏暑い」はできるだけ避けたい。
そのうえで、
- 追加費用がいくらなのか
- 光熱費がどのくらい変わるのか
- 太陽光や蓄電池まで含めると何年くらいで差額を回収できそうなのか
- 補助金はいくら使えるのか
ここを実際の見積もりで比較して決めたいです。
たぶん我が家の場合、「ZEHかどうか」だけでは決められません。
住宅会社選びが進んだら、同じ間取りで、
- 標準仕様
- 断熱性能を上げた仕様
- 太陽光あり
- 太陽光+蓄電池あり
くらいまで見積もりを分けてもらって、本当にどれが得なのか計算してみたいと思っています。
その結果、GX ZEHまでやるのか。
断熱性能だけ上げるのか。
太陽光だけ載せるのか。
蓄電池まで付けるのか。
今はまだ分かりません。
家づくりが具体的になったら、このあたりは実際の見積金額と光熱費シミュレーションも含めて、また記事にしたいと思います。
この記事は2026年10月時点で公表されている制度をもとに調べています。制度の詳細は、国土交通省「住宅の省エネ化の支援強化に関する予算案」等の公式情報、経済産業省「GX ZEH」の定義、神奈川県の太陽光発電・蓄電池導入費補助金などを参考にしています。






